歯周病が引き起こす全身疾患とは?関係や予防法を解説
2026年10月8日
こんにちは。仙台市宮城野区二十人町、JR「榴ケ岡駅」より徒歩6分、「仙台駅」東口より徒歩15分にある歯医者「仙台ファースト歯科」です。

歯ぐきが腫れたり、歯磨きの際に出血したりすることはありませんか。それは歯周病のサインかもしれません。歯周病は、歯を支える骨や歯ぐきが少しずつ壊されていく病気で、放置すると歯を失う原因にもなります。
しかし、近年では、単にお口の中の問題にとどまらず、糖尿病や心疾患、さらには誤嚥性肺炎などとの関連も指摘されています。
今回は、歯周病の基本的な知識から全身疾患との関係、そして歯周病の予防法まで、わかりやすく解説していきます。
歯周病とは

歯周病とは、歯を支える歯ぐきや骨などの組織に炎症が起こる病気で、プラーク(歯垢)に含まれる細菌が主な原因です。初期段階の歯肉炎では歯ぐきが赤く腫れたり、歯みがきの際に出血したりしますが、痛みがほとんどないため気づかれにくい傾向にあります。
さらに進行して歯周炎になると、歯を支える骨が吸収され、最終的には歯がぐらついたり抜けたりする可能性もあります。自覚症状が少なく、気づいたときには進行していることもあるため、早期の発見と治療が欠かせません。
歯周病と全身疾患の関係

歯周病は、お口の中だけでなく全身の健康に影響を与える可能性があると考えられています。以下に、歯周病と関連のある具体的な疾患について解説します。
糖尿病
歯周病と糖尿病は密接に関連しており、互いに悪影響を与える関係にあります。糖尿病のある方は免疫力が低下しやすく、歯周病にかかりやすい傾向があります。
また、歯周病が進行すると慢性的な炎症が続き、インスリンの働きが妨げられることで、血糖値のコントロールが難しくなります。その一方で、歯周病の治療によって炎症が軽減されると、血糖値の管理が改善されることもあります。
心筋梗塞・脳梗塞
歯周病によって発生した炎症物質が血液中に取り込まれると、全身の血管に影響を及ぼすことがあります。この影響の一つが動脈硬化の進行です。動脈硬化が進むと、血管の内側に脂肪の塊がたまりやすくなり、血流が悪くなる可能性があります。
その結果として、心筋梗塞や脳梗塞といった病気を引き起こすリスクも高まります。これらの疾患は突然発症することが多く、命に関わる事態にもなりかねません。
誤嚥性肺炎
誤嚥性肺炎は、高齢者に多くみられる病気で、食べ物や唾液、胃の内容物などが誤って気管に入り、肺に細菌が侵入して炎症を起こすことで発症します。
歯周病になると口腔内に存在する細菌の数が多くなり、それが誤嚥の際に肺に入ることで、誤嚥性肺炎のリスクが高まるとされています。特に、嚥下機能が低下している人や、要介護状態の高齢者は注意しましょう。
早産・低体重児出産
妊娠中に歯周病を患っていると、早産や低体重児出産のリスクが高まることがわかっています。これは、歯周病による炎症物質が血流に乗って全身に運ばれ、子宮にまで達することで、分娩を早めるホルモンの分泌が促されるためです。
妊娠中はホルモンバランスの変化によって歯ぐきが腫れやすく、歯周病が進行しやすくなる時期でもあるため、注意が必要です。
慢性腎臓病
慢性腎臓病は、腎機能が徐々に低下していく慢性的な病気で、進行すると人工透析が必要になることもあります。歯周病が悪化すると、炎症性物質が全身を巡り、腎臓の血管や組織にも影響を及ぼす可能性があります。
腎臓が弱っている方は、免疫力も低下している場合が多く、歯周病になりやすいとされています。
歯周病を予防するために自宅でできること

以下では、歯周病を予防するために自宅でできるケアを紹介します。
正しい歯磨き
歯周病予防の基本は、毎日の正しい歯磨きです。歯周病の原因となるプラークは、歯と歯ぐきの境目や歯の間などにたまりやすいため、細かい部分まで丁寧に磨くことが大切です。
歯ブラシは、歯と歯ぐきの境目に45度の角度で当てて、小刻みに優しく動かしましょう。強い力で磨くと歯ぐきを傷つけることがあるため、力加減を調整しながら行うのがポイントです。
フロスや歯間ブラシの活用
歯と歯のすき間や歯と歯ぐきの境目は、歯ブラシだけでは届きにくい部分です。こうした場所に潜むプラークを除去するために、デンタルフロスや歯間ブラシといった補助清掃用具を使用しましょう。
デンタルフロスは、歯と歯の隙間が狭い部分に、歯間ブラシは隙間が広い部分に使用するのが基本です。使い方に不安がある場合は、歯科医師や歯科衛生士に確認するとよいでしょう。
喫煙習慣の改善
喫煙は歯周病の発症や進行に関わる要因のひとつです。タバコに含まれる有害物質は、歯ぐきの血流を悪化させるほか、免疫力を低下させることで細菌への抵抗力を弱めます。
また、喫煙者は歯ぐきの炎症に気づきにくく、気づいたときには重症化していることも珍しくありません。歯周病を予防するためには、禁煙に取り組むことが大切です。完全にやめるのが難しい場合は、本数を減らしてみるなど少しずつ改善するとよいでしょう。
ストレスと睡眠の管理
ストレスがたまった状態が続くと、体の免疫力が低下し、歯周病菌に対する抵抗力も弱まることがあります。また、眠りが浅くなったり睡眠時間が短くなったりすると、体の回復がうまく進まず、炎症が治りにくくなります。
そのため、普段からストレスをため込みすぎないように意識し、ゆっくり休める時間をつくることが大切です。日々のストレスをうまくコントロールし、十分な睡眠時間を確保することが歯周病の予防にもつながります。
歯周病を予防するために歯科医院で行うこと

歯周病を予防するには、自宅でのケアだけでなく定期的な歯科医院でのケアも大切です。ここでは、歯科医院で受けられる主な予防処置について確認しましょう。
定期検診
歯周病の予防で大切なのは、定期的に歯科医院で検診を受けることです。歯周病は自覚症状が少なく、知らないうちに進行していることも多いため、早期発見のためには歯科医師によるチェックが欠かせません。
検診では、歯ぐきの状態や歯周ポケットの深さ、出血の有無などを確認してもらえます。異常が見つかれば早めに対処できるため、重症化するリスクも抑えやすくなります。頻度は3〜6か月に一度が目安とされていますが、お口の状態によって間隔は異なります。
歯のクリーニング
毎日の歯磨きだけでは、すべての汚れやプラーク(歯垢)を落とすことはできないため、歯科医院でのケアが必要になります。
歯科医院で行われるクリーニングでは、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を使って、歯や歯ぐきの周り、歯の裏側などに付着した歯石やプラークを取り除きます。これにより、歯周病の原因となる細菌の繁殖を抑え、口の中を清潔に保ちやすくなります。
ブラッシング指導
歯周病を防ぐには、毎日の歯磨きを正しい方法で行うことが大切です。歯科医院では、患者さま一人ひとりのお口の状態に合わせたブラッシング指導を行っています。
例えば、磨き残しの多い部位を確認しながら、どのような角度で当てると良いか、どのくらいの力で磨くべきかなど、細かくアドバイスしてもらえます。歯間ブラシやデンタルフロスなどの使い方も教えてもらえるため、セルフケアの質の向上につながるでしょう。
まとめ

歯周病は、歯ぐきのトラブルだけにとどまらず、全身の健康にも深く関わっていることがわかってきました。糖尿病や心臓病、さらには妊娠中の早産リスクなど、さまざまな病気との関係が報告されています。
しかし、自宅での丁寧な歯磨きや生活習慣の見直しに加え、歯科医院での定期的なチェックやクリーニングを取り入れることで、お口の状態を良好に保ちやすくなります。歯ぐきの腫れや出血など気になる症状がある人は、早めに歯科医院を受診することが大切です。
歯周病にお悩みの方は、仙台市宮城野区二十人町、JR「榴ケ岡駅」より徒歩6分、「仙台駅」東口より徒歩15分にある歯医者「仙台ファースト歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、各分野を専門とするドクターがチームを組んで治療をおこなっています。小さなお子様から仕事で忙しい方、さらにはご高齢の方まで、生活スタイルに合わせた無理のない治療を提供いたします。


