ブラッシング方法について

2025年5月14日

こんにちは!仙台ファースト歯科、歯科衛生士の及川です。
暖かい日が増えて初夏の兆しを感じますね!

口腔の健康は、全身の健康と密接に関わっており、毎日の歯磨きは虫歯や歯周病を予防するための基本的なケアです。しかし、正しい方法で歯を磨かないと、かえって歯や歯茎を傷つけたり、磨き残しが出てしまうこともあります。今回は、正しい歯の磨き方について、歯ブラシの持ち方や動かし方、さらに代表的なブラッシング法であるスクラビング法とバス法、1本ずつの縦磨き法について詳しく解説します。

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1. 歯ブラシの持ち方・動かし方
2. スクラビング法
3. バス法
4. 1本ずつの縦磨き法
5. まとめ
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1. 歯ブラシの持ち方
まず、歯磨きを効果的に行うためには、歯ブラシの持ち方が重要です。歯ブラシは「鉛筆を持つように」軽く握るのが理想的です。この持ち方を「ぺングリップ」と呼びます。指先でコントロールしやすいため、力を入れすぎることがなく、歯や歯茎に優しいブラッシングが可能となります。
一方で、グーで握るような「パームグリップ(掌握持ち)」は、どうしても力が入りすぎてしまい、歯肉を傷つけたり、歯の表面を摩耗させてしまうことがあります。過度な力で磨くと知覚過敏や歯茎の退縮の原因になるため、できるだけペングリップを意識しましょう。


歯ブラシの動かし方
歯ブラシは大きく動かすのではなく、小刻みに動かすのが基本です。1本1本の歯にきちんとブラシの毛先が当たるように、軽い力で細かく動かします。具体的には、1~2本の歯を磨くのに5~10回ほど細かく往復させるのが目安です。
歯と歯茎の境目、歯と歯の間、奥歯の噛み合わせ面などは特に汚れが溜まりやすい部位です。ブラシの毛先が届きにくい場所には、角度を変えて毛先がしっかり当たるように調整する必要があります。また、力を入れすぎず、毛先が広がらない程度の圧力で磨くことが重要です。

また、磨き忘れがないように磨く順番を決めておくとよいです。例えば歯の表面→裏側→咬む面など自分のやりやすいルートを見つけてみてください。

次に、具体的なブラッシング法として広く推奨されている「スクラビング法」「バス法」について説明します。

 


2. スクラビング法
聞きなれない言葉なので何だろう?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、こちらは「歯と歯茎の間に歯ブラシの毛先をまっすぐあてて細かく動かしましょう」とお伝えしている磨き方のことです。
スクラビング法は、最も一般的で初心者にも取り組みやすいブラッシング法です。歯ブラシの毛先を歯面に対して直角に当て、小刻みに水平に動かして磨く方法です。毛先を歯と歯茎の境目にも軽く当てながら、1か所につき10回程度、前後に2~3ミリの幅で動かします。舌側は歯ブラシを斜めに入れて細かく動かします。舌の前歯の裏側は歯ブラシを縦にして歯ブラシのかかとを使い、1本ずつ汚れをかきだすイメージで磨きましょう。

この方法の利点は、動作が簡単で覚えやすく、比較的短時間で効率よく歯垢(プラーク)を除去できる点です。特に、子どもや高齢者など、繊細な手の動きが難しい人にも取り組みやすい方法として広く用いられています。
ただし、スクラビング法では歯周ポケット内の清掃までは難しいため、歯肉炎や歯周病が進行している人には、次に紹介するバス法の方が適している場合もあります。

 


3. バス法
バス法は、歯周病予防や治療に適したブラッシング法です。歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目に45度の角度で当て、毛先が歯周ポケットの中にわずかに入るようにして、軽く振動させるように磨きます。1か所につき10回ほど、1~2ミリ程度の微細な動きで行います。

この方法は、歯周ポケット内に溜まったプラークを効果的に除去できるのが特徴です。ただし、正しい角度や力加減が求められるため、ある程度の慣れや技術が必要です。強すぎる力で磨くと、歯肉を傷つける恐れがあるため、注意が必要です。
また、バス法は電動歯ブラシでは難しいため、手動の歯ブラシでの実践が基本となります。歯周病の予防や、歯茎に炎症がある場合には、歯科医師や歯科衛生士の指導のもとで行うことが望ましいとされています。



4. 一本ずつの縦磨き法
1本ずつの縦磨き法は、歯を1本1本丁寧に磨くことで、歯垢をしっかり取り除くための効果的なブラッシング法です。この方法では、歯ブラシを縦に持ち、ブラシの毛先が歯の表面に垂直に当たるようにします。そして、上下に小さな動きで磨いていきます。力を入れすぎず、優しく磨くことがポイントです。


この磨き方は、歯の表面だけでなく、歯茎との境目や歯の裏側にもブラシを当てて汚れを取り除くことができます。特に、歯と歯茎の境目に溜まりやすい歯垢や汚れをきれいに掃除できるため、歯周病や歯肉炎の予防にも効果的です。

歯列不正がある場合、この縦磨き法が特に有効です。歯列不正により歯と歯の隙間が不規則になることが多く、歯垢が溜まりやすくなります。1本ずつの縦磨き法では、歯の隙間や角度に合わせて磨くことができるため、歯列不正による汚れをしっかり落とすことができます。特に前歯の歯列不正において、歯垢が取りにくい部分にもしっかりアプローチできるため、より効果的に歯を清潔に保つことができます。

さらに、歯ブラシだけでは落としきれない歯間の汚れには、デンタルフロスや歯間ブラシを併用すると効果的です。とくに歯間部は虫歯や歯周病の発生リスクが高いため、毎日のケアに取り入れることが推奨されます。


正しいブラッシングを継続するために
ブラッシングの効果を最大限に発揮するためには、正しい方法を「毎日」「継続的に」行うことが重要です。また、歯ブラシは1ヶ月に1回を目安に交換し、毛先が広がったら新しいものに取り替えましょう。毛先が広がっていると、正しいブラッシングができなくなります。
加えて、定期的な歯科健診も重要です。自己流のブラッシングではどうしても磨き残しや誤った習慣がついてしまう可能性があるため、歯科医師や歯科衛生士によるプロのアドバイスを受けることが、自分に合った最適なブラッシング方法を身につける第一歩になります。


5.まとめ
正しい歯磨きは、歯と歯茎の健康を守る基本中の基本です。まずは歯ブラシの持ち方を見直し、力を入れすぎず、小刻みな動きで丁寧に磨くことが大切です。スクラビング法やバス法といったブラッシングテクニックを理解し、目的や自身の口腔状態に合わせて使い分けることが求められます。正しい知識と習慣を身につけ、健康な歯と口を一生保っていけるよう、日々のケアを大切にしましょう。


今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。

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