歯磨剤と洗口剤について
2025年3月17日
こんにちは。仙台ファースト歯科、歯科衛生士の東海林です。
みなさま花粉症は大丈夫でしょうか?わたしはここ最近で花粉症になってしまいました。
花粉症対策の大切さを痛感させられております。
さて、今回は歯磨剤と洗口剤についてお話ししていこうと思います。
私たちの口腔内の健康を維持するためには、日々のセルフケアがとても大切です。
皆様はどんな歯磨き粉をお使いですか?
メンテナンスでいらっしゃる患者様からもよくご質問を受けます。
たくさんある歯磨剤の中からどんなものを選んだらいいか、選ぶ際のお手伝いができたらと思います。
目次
1.歯磨剤とは
2.歯磨剤の種類
3.洗口剤とは
4.歯磨剤と洗口剤の使い分け
5.おすすめの歯磨剤
1.歯磨剤とは
歯磨剤(歯磨き粉)とは、歯ブラシと併用することで、機械的な歯の清掃効果を高め、
口腔内の健康を維持するための補助的な役割を持つ製品です。
歯の表面の汚れやプラーク(歯垢)を除去し、虫歯や歯周病、口臭などを予防することが目的です。
歯磨剤にはさまざまな種類があり、それぞれ目的に応じた成分が配合されています。
【主な成分と役割】
○清掃剤(研磨剤)
歯の表面の着色や汚れを落とす役割を持ちます。
代表的な成分はリン酸水素カルシウム、炭酸カルシウム、シリカなどがあります。
●湿潤剤
歯磨剤が乾燥しないように保ち、滑らかな使用感を与える成分です。グリセリンやソルビトールなどが使われます。
○発泡剤
泡立ちをよくし、口腔内に広がりやすくする成分。ラウリル硫酸ナトリウムなどが含まれていますが、
刺激が強いため敏感な人は注意が必要です。
●結合剤(粘結剤)
成分を均一に保ち、ペースト状にする役割。カルボキシメチルセルロースなどが使われます。
○香味剤・甘味剤
使用感を良くするために添加されるもので、ミントやメントール、サッカリンナトリウムなどが含まれます。
●薬用成分(機能性成分)
歯磨剤の効果を高めるための成分で、以下のような種類があります:
•フッ化物(フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム):虫歯予防
•殺菌成分(トリクロサン、CPC:塩化セチルピリジニウム):歯周病予防
•抗炎症成分(グリチルリチン酸):歯肉炎の抑制
•知覚過敏抑制成分(硝酸カリウム):知覚過敏症状

2.歯磨剤の種類
①むし歯予防
特徴
フッ素(フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウムなど)が含まれ、
歯の再石灰化を促進してむし歯を防ぐ。
② 歯周病予防
特徴
抗炎症成分や殺菌成分が含まれ、歯茎の炎症や腫れを抑える。
③ 知覚過敏予防
特徴
硝酸カリウムや乳酸アルミニウムが神経の刺激をブロックし、しみる症状を軽減。
④ホワイトニング(着色汚れ対策)
特徴
ポリリン酸ナトリウムやハイドロキシアパタイトが着色汚れを落とし、歯を白くする。
⑤口臭対策
特徴
殺菌成分や吸着成分が含まれ、口臭の原因となる菌や汚れを抑える。
選び方のポイント
•むし歯予防 → 高濃度フッ素配合(1000ppm以上)
•歯周病予防 → 殺菌成分・抗炎症成分配合
•知覚過敏対策 → 硝酸カリウム・乳酸アルミニウム配合
•ホワイトニング → ポリリン酸ナトリウム・ハイドロキシアパタイト配合
•口臭対策 → 殺菌成分・吸着成分配合
購入時に成分を確認し、目的に合わせてご自身に合った歯磨剤を選んでみてください☆

3.洗口剤とは
洗口剤(せんこうざい)とは、口の中をすすぐことで口腔内の細菌を減らし、
口臭やむし歯、歯周病を予防する液体のことです。「マウスウォッシュ」とも呼ばれます。
【洗口剤の種類】
洗口剤は、大きく分けて以下の2種類があります。
○医薬部外品(殺菌成分入り)
効果: 口臭予防・むし歯予防・歯周病予防など
成分: クロルヘキシジン、グルコン酸塩、CPC(塩化セチルピリジニウム)など
特徴: 殺菌・抗菌作用があり、口内の細菌を減らしてくれます。
〜おすすめ〜
•コンクールF(ウェルテック)
•殺菌成分「グルコン酸クロルヘキシジン」配合
•長時間の殺菌効果が持続
•原液を水で薄めて使用するタイプ
•GUMデンタルリンス(サンスター)
•CPC配合で歯周病菌を殺菌
•低刺激で使いやすい
•リステリン トータルケア(ジョンソン&ジョンソン)
•6つの効果(歯垢予防、歯肉炎予防、口臭予防など)がある
•刺激が強め
○ 化粧品(口臭ケア中心)
効果: 口臭予防・口内の爽快感を得る
成分: 香料、アルコール、メントールなど
特徴: 口臭を抑えたり、さっぱりさせたりするが、殺菌作用は弱い
〜おすすめ〜
•NONIOマウスウォッシュ(ライオン)
•口臭予防に特化
•爽快感が強いが低刺激タイプもあり
•モンダミン プレミアムケア(アース製薬)
•口臭予防+歯周病ケア成分も配合
•ノンアルコールタイプもあり

洗口剤の使い方・注意点
•歯磨きの後に使うのが効果的です。(歯磨きの代わりにはならない)
•アルコールが苦手な人は「ノンアルコールタイプ」を選ぶようにしてください!
•殺菌成分入りのものは、長期間使い続けると「口内の良い菌」も減る可能性があるので、過度な使用は避けましょう。
※洗口剤を使っても歯磨きの代わりにはなりません。
洗口剤は口の中の細菌を減らし、口臭や歯周病を予防する補助的なアイテムですが、
歯垢(プラーク)を落とす効果はほとんどありません。
歯垢はブラッシングでしか除去できないため、歯磨きをせずに洗口剤だけを使っていると、
むし歯や歯周病のリスクが高まります。
洗口剤の正しい使い方
1.歯磨きをした後に使用する(歯垢を落とした後の方が効果が高い)
2.洗口剤を口に含み、30秒ほどすすぐ
3.すすいだ後は水で口をゆすがない(成分を口内に留めるため)
【洗口剤が役立つ場面】
•外出先で歯磨きができないときの応急処置
•就寝前に使用して口の中の細菌を減らす
•歯周病予防や口臭対策の補助
4. 歯磨剤と洗口剤の使い分け
それぞれの製品は役割が異なるため、目的に応じて使い分けることが大切です。
•歯磨剤+歯ブラシ:日常の基本ケア
歯垢の除去・虫歯予防に最も効果的。
•洗口剤:補助的ケア
外出先で歯磨きができない時や、歯磨き後にさらなる殺菌効果を求める場合に活用。
•組み合わせて使用することで、より高い口腔内清掃効果が期待できます。たとえば、「朝晩は歯磨き+歯磨剤、昼食後は洗口剤」といった習慣も有効です。
5.おすすめの歯磨剤
当院で使用している歯磨剤をご紹介します。
★Check-Up スタンダード(虫歯予防)
・高濃度フッ素1450ppm配合
•泡立ちが少なく、低研磨性で歯や歯茎にやさしい
•フッ素滞留性が高く、長時間効果を持続

★Oral Pure(歯周病予防)
・殺菌成分「CPC」がプラーク表面に作用し、「IPMP」がプラーク内部へ浸透する。
・高い歯周病予防、口臭予防に期待ができる。
・発泡剤・研磨剤が無配合
・手磨きから電動歯ブラシまで幅広く使用できる。

★アパガードリナメル(虫歯予防、着色が気になる方)
・歯垢を吸着除去
むし歯の原因となる歯垢を絡め取ってくれるためスッキリする。
・歯の表面のミクロの傷を埋める
目に見えない傷を埋めて滑らかにし、歯垢や着色汚れをつきにくくしてくれる。
・初期むし歯を再石灰化
歯の表面部(エナメル質)から溶け出したミネラルを補給。むし歯の一歩手前の状態の歯を再石灰化してくれる。

★メルサージュヒスケア(知覚過敏予防)
・硝酸カリウムが歯の神経の周りで痛みの伝達をブロックしてくれます。
・乳酸アルミニウムが開口した象牙細管を塞ぎ、刺激をブロックしてくれます。
・フッ化ナトリウム1450ppm配合

当院では、大人用の歯磨剤だとこの4つを販売しております。
このように、歯磨き粉ひとつをとっても、目的によって選ぶものが変わってくるため、
自分にはどんな歯磨剤が合うのか、成分を見て購入してみてください。
検診でいらした際にアドバイスもできたらと思いますので、担当の衛生士に気軽にご質問ください。


