顎関節症を放置するとどうなる?リスクと治療法を解説

2026年5月7日

こんにちは。仙台市宮城野区二十人町、JR「榴ケ岡駅」より徒歩6分、「仙台駅」東口より徒歩15分にある歯医者「仙台ファースト歯科」です。

顎関節症で痛む顎を両手で抑える女性

顎関節症は、顎の痛みや音、口の開けにくさなど、日常生活にさまざまな支障をきたす症状を引き起こす疾患です。初期段階では一時的な不調と見過ごされがちですが、放置すると症状が悪化し、慢性的な痛みや全身の不調につながることもあります。

顎関節の異常は、食事や会話といった日常動作に直接関与し、生活の質を大きく左右するため早期の対応が重要です。

今回は、顎関節症を放置することで生じるさまざまなリスクや、顎関節症の治療法について詳しく解説します。

顎関節症とは

顎関節症の患部の透過図

顎関節症(がくかんせつしょう)は、あごの関節や筋肉に異常が生じ、口の開け閉めがしにくくなったり、痛みが出たりする病気です。主に、顎の関節そのものや、その周辺の筋肉に問題が起こることで症状が現れます。

代表的な症状としては、口を開けたときにカクンという音が鳴る、口が大きく開かない、あごや顔のまわりに痛みが出るといったものがあります。また、あごの動きが悪くなったり、噛むときに違和感を覚えたりすることもあります。

原因はさまざまで、歯ぎしりや食いしばり、ストレスによる筋肉の緊張、噛み合わせのズレ、外傷などが関係している場合があります。はじめは軽い違和感から始まることが多いため「そのうち治るだろう」と放置する方もいますが、放置していると症状が悪化する可能性もあるため注意が必要です。

顎関節症を放置するとどうなる?

顎関節症を放置して口が開きにくくなった男性

顎関節症は自然に良くなることもありますが、放置していると症状が悪化し、日常生活にさまざまな支障をきたす可能性があります。以下では、顎関節症を放置した場合に考えられるリスクについて詳しく解説します。

顎関節の痛みや不快感が悪化する

初めは軽い痛みや違和感であっても、顎関節症を治療せずに放置すると次第に症状が悪化していきます。口を開けたり閉じたりするたびに関節に負担がかかり、炎症が進行して慢性的な痛みに変わることがあります。

また、口の開閉がスムーズにできなくなったり、筋肉の緊張が強まったりすることで、日常生活に支障をきたすかもしれません。このような状態が続くと、顎だけではなく肩や首など周囲の筋肉にも影響が及ぶ可能性があります。少しでも違和感を覚えたら、早めに治療を受けることが大切です。

口が開かなくなる

顎関節症が進行すると、顎の動きが制限されて大きく口を開けられなくなることがあります。これは、関節の内部で炎症が起きたり、関節円板がずれたまま戻らなくなったりすることが原因で、開口障害と呼ばれる状態です。最初は少し開けづらい程度でも、放置していると指1本分くらいしか開かなくなることもあります。

口が十分に開かないと、食べ物を噛んだり話をしたりするのが難しくなり、日常生活に大きな影響が出ます。早めに治療を行うことで、こうした症状の進行を防げるでしょう。

噛み合わせが悪くなる

顎関節症を放置すると、噛み合わせにも影響が出てくることがあります。顎の位置が少しずつずれていくことで、上下の歯の接触バランスが崩れ、食事のときに片側ばかりで噛むような癖がついたり、力のかかる場所に偏りが出たりします。

こうした状態が続くと、歯や顎にかかる負担が増え、さらに症状が悪化するという悪循環に陥ることもあります。噛み合わせのズレは、顎だけでなく全身のバランスにも影響を与えるため、できるだけ早い段階で対処することが大切です。

心身の不調につながる

顎関節の痛みや不快感が長引くと、睡眠の質が下がったりストレスがたまったりと、心と体の両方に悪影響を及ぼします。たとえば、夜中に痛みで目が覚めたり、口が開けにくくて食事が楽しく感じられなくなると、気分が落ち込む原因にもなります。また、慢性的な痛みが続くことで緊張状態が続き、頭痛や肩こりといった症状を引き起こすケースもあります。

こうした状態が長引くと自律神経のバランスが崩れ、全身の不調につながることもあるため早めに対処することが大切です。

顎関節症の治療法

顎関節症の治療法のスプリント療法で使用するマウスピース

顎関節症の治療は、その原因や症状の重さに応じて選択されます。ここでは、一般的に行われている代表的な治療法をご紹介します。

スプリント療法

スプリント療法は、マウスピース型の装置を使って顎にかかる負担をやわらげる治療法です。特に、夜間の歯ぎしりや食いしばりが原因で顎関節や筋肉に負担がかかっている場合に有効とされています。

スプリントは歯科医院で一人ひとりの口に合わせて作製され、主に寝ている間に装着します。顎の位置を安定させ、筋肉の緊張をやわらげる効果が期待できます。

理学療法

理学療法では、あご周囲の筋肉や関節の動きを改善するためのリハビリが行われます。代表的なのが、顎関節周囲の筋肉のマッサージやストレッチ、口を開け閉めする運動などです。こうしたリハビリは、固くなった筋肉の緊張を和らげ、関節の動きを滑らかにする効果があります。

また、温熱療法といって、あごの周りを温めるケアも取り入れられています。血流が良くなることで痛みがやわらぎ、回復しやすい状態が整います。

薬物療法

薬を使って症状をやわらげる方法もあります。痛みがあるときには鎮痛薬を、筋肉のこわばりがあるときには筋肉をリラックスさせる薬を使うことがあります。また、あごの関節に軽い炎症がある場合には、炎症をおさえる薬が使われることもあります。

これらの薬は、あくまで症状をおさえるためのものなので、長く使い続けるのではなく必要なときだけ使うのが基本です。

生活習慣の指導

顎関節症の改善には、日常生活の見直しも欠かせません。たとえば、頬杖をつく、歯ぎしりをする、うつぶせ寝をするなどの癖は、顎関節に負担をかける原因になります。これらの習慣を意識して改めるだけでも、症状が軽くなることがあります。

加えて、ストレスのコントロールも重要です。ストレスが顎の筋肉の緊張や歯ぎしりを引き起こすことがあるため、リラクゼーション法や十分な睡眠、規則正しい生活を心がけてみてください。

顎関節症の人が気をつけること

姿勢に気を付けてパソコン作業をする人

顎関節症の症状を悪化させないためには、日常生活の中での心がけが大切です。ここでは、顎関節症の人が気をつけるべきポイントについて詳しく解説します。

柔らかい食事を中心にする

顎関節症の症状があるときには、硬いものを噛むと痛みが出たり、顎関節に負担がかかったりすることがあります。そのため、やわらかくて噛みやすい食事を中心にすることが大切です。たとえば、おかゆや煮込みうどん、スープ、ヨーグルト、豆腐などは、あまり力を入れずに食べられるため、顎に負担をかけずに栄養を取れるでしょう。

また、野菜を使う場合は細かく切ったりよく煮込んだりすることで、食べやすくなります。食事の工夫によって、顎の負担を減らしながら治療の効果を高めやすくなります。

姿勢に気をつける

猫背や前かがみといった姿勢を続けていると、頭の重さが首や顎にかかり、顎関節に負担がかかりやすくなります。正しい姿勢を意識することは、顎関節症の悪化を防ぐうえで非常に重要です。

座るときは背筋を伸ばし、頭の位置を意識しましょう。スマートフォンやパソコンを使うときは、できるだけ目の高さに画面を合わせ、うつむいた状態を避けることが望ましいです。

長時間同じ姿勢を続けると筋肉がこわばるため、こまめに体を動かすことも大切です。

口を大きく開けない

大きく口を開ける動作は、あごの関節や筋肉に大きな負担をかけることがあります。特に、顎関節症の症状がある場合、無理に大きく開けることで、関節がずれたり炎症が悪化したりするケースもあります。

ストレスを溜めない

ストレスは顎関節症の悪化につながる大きな要因のひとつです。精神的な緊張は、無意識のうちに歯を食いしばったり、顎周りの筋肉をこわばらせたりする原因になります。こうした状態が続くと、顎関節や筋肉に負担がかかり、痛みや違和感を引き起こしやすくなります。

症状が気になる方は、意識して心と体をリラックスさせる時間をとりましょう。軽い運動や深呼吸、趣味の時間を設けることも効果的です。

歯ぎしりや食いしばりを避ける

就寝中の歯ぎしりや、日中の無意識な食いしばりは、顎関節に大きな負担をかける原因になります。こうした癖は本人が気づきにくいため、周囲の人に指摘されて気づくケースも少なくありません。

歯ぎしりの多くは、ストレスや噛み合わせの異常から起こるとされ、長期間続くと顎関節の状態が悪化する可能性があります。日中に気づいた場合には上下の歯を合わせないよう意識し、顎をリラックスさせることが大切です。必要に応じてマウスピースの使用を検討するとよいでしょう。

痛みが続く場合は早めに受診する

顎の痛みや動かしにくさが数日以上続く場合は、自然に治るだろうと自己判断せず、早めに歯科医院や専門の医療機関を受診しましょう。特に、口を開けにくい、開閉時に大きな音がする、あごの動きが以前と違うといった症状がある場合には注意が必要です。

初期段階で適切な処置を受ければ、治りも早く悪化を防ぎやすくなります。放置すると慢性化し、治療期間が長引くこともあるため、気になる症状があれば早めに受診してみましょう。

まとめ

顎関節症を治療して食事を楽しめるようになった女性

顎関節症は、初めは軽い違和感や音から始まることが多く、そのまま放置してしまう方も少なくありません。しかし、顎関節症は放置することで症状が進み、口が開かなくなったり、噛み合わせが悪くなったりと、日常生活に影響を与えるリスクがあります。

また、慢性的な痛みや不快感が続くことで、精神的なストレスや全身の不調につながる可能性もあるため、軽視せず早めに対処しましょう。症状が現れた際には、歯科医院や専門の医療機関で診断を受けるようにしてください。

顎関節症を検討されている方は、仙台市宮城野区二十人町、JR「榴ケ岡駅」より徒歩6分、「仙台駅」東口より徒歩15分にある歯医者「仙台ファースト歯科」にお気軽にご相談ください。

当院では、各分野を専門とするドクターがチームを組んで治療をおこなっています。小さなお子様から仕事で忙しい方、さらにはご高齢の方まで、生活スタイルに合わせた無理のない治療を提供いたします。

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