痛くないけど通う?治療後の“メインテナンス”が実は大切な理由

2025年6月17日

みなさんこんにちは。仙台ファースト歯科の歯科医師の結城です。

少しずつ夏の気配も感じられる季節になってきました。気温や湿度の変化もありますので、皆さまどうぞ体調にはお気をつけてお過ごしください。

 

さて今回のブログでは、「メインテナンスの意味」、そして「クリーニングと予防の大切さ」について、少し詳しくお話ししていきたいと思います。

日頃の診療でもよくご質問いただくテーマであり、歯を長く健康に保つ上で非常に大切なポイントです。

できるだけわかりやすくご紹介しますので、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。

 

 

「痛くないのに、また歯医者に来る意味あるの?」

 

これは私が歯科医師として働き始めてから、患者さんによく尋ねられる言葉です。

学生の頃は「治療が終われば通院終了」だと思っていた私自身も、臨床の現場に立って考えが大きく変わりました。

患者さんの歯を長持ちさせるために必要なのは、実は“痛くないときこそ来てほしい”という小さな習慣です。

今回は、「治療後の定期的なメインテナンス」がなぜ大切なのか?そして、それが歯の寿命や生活の質にどう関わるのかをお伝えします。

 

1. メインテナンス=クリーニングではない

2. 定期通院と歯の寿命

3. 歯の健康と生活の質(QOL)の関係

4. メインテナンスの頻度はどれくらい?

5. ファースト歯科の取り組み

6. さいごに:大切な歯を守るために

 

 

1. メインテナンス=クリーニングではない

「メインテナンス」と聞くと、「歯の汚れを取ってきれいにするだけ」と思う方も多いかもしれません。

でも実は、メインテナンスとは“虫歯や歯周病などのリスクを予防する医療”です。

具体的には以下のような内容が含まれます:

•虫歯・歯周病の早期発見

•ブラッシングチェックと指導

•歯ぐきの状態、出血の有無、歯石・プラークの確認

•食習慣・生活習慣に応じたリスク評価

つまり、症状が出ていない段階での異常を察知し、進行を防ぐことが目的なのです。

仙台ファースト歯科では、歯科衛生士と連携してリスクに応じた予防プランを立て、「ただの掃除」ではないメインテナンスを提供しています。

 

2. 定期通院と歯の寿命

治療を終えたあとも定期的に通っていただくメインテナンスは、歯を長く守る上で欠かせません。

歯周病も虫歯も、「気づかないうちに進行していく」という共通点があります。

特に歯周病は“サイレントディジーズ(静かなる病気)”と呼ばれるほど、重度になるまで症状が出にくい病気です。

初期の歯周病では、

•出血がある

•歯ぐきが少し腫れている

などのわずかなサインがあるのみで、自覚症状はありません。ですがその間にも、歯を支える骨はじわじわと溶けていきます。

「痛くなったら来よう」と思っても、痛みが出る時にはすでに歯の周囲の骨が大きく失われていて、残せるかどうかの瀬戸際になっているケースも珍しくありません。

逆に、メインテナンスで定期的にチェックを受けていれば、そうした変化を早期にキャッチできます。たとえば、

•毎回の歯ぐきの検査で数値の変化に気づける

•プロによる清掃で、炎症の原因になる細菌を取り除ける

•ブラッシングの癖を見直すことで、リスクを下げられる

こうした積み重ねが、将来的な歯の喪失リスクを大きく下げることにつながるのです。

歯科医療の進歩により、治療の質が上がった現代だからこそ、「治療後にどう守るか」が、これまで以上に重要になっているのです。

 

3. 歯の健康と生活の質(QOL)の関係

歯を1本失っただけでも、身体や心にさまざまな影響があります。

•咀嚼力の低下:硬いものを避けがちになり、栄養バランスが崩れる

•発音の問題:話しにくさや聞き返されることが増える

•見た目の変化:笑顔に自信がなくなる、口元を隠すようになる

•全身への影響:噛む力が弱まることで、認知症や誤嚥性肺炎のリスク増加が指摘されています

歯の健康を維持することは、「しっかり食べられる」「笑って話せる」「自分らしく暮らせる」ことにもつながります。

定期的なメインテナンスは、こうした生活の質(QOL)を守るための大切な手段です。

 

4. メインテナンスの頻度はどれくらい? 

「どのくらいの頻度で通えばいいですか?」というご質問はとても多くいただきます。

結論からお伝えすると、メインテナンスの最適な通院頻度は、患者さんのリスクに応じて決まります。

一般的な目安:

3ヶ月に1回:虫歯・歯周病リスクが中程度の方。最も多い頻度です。

2ヶ月に1回:歯周病の既往がある方、歯ぐきの状態が不安定な方。

1ヶ月に1回:重度歯周病の治療後や、全身疾患(糖尿病など)のある方で再発リスクが高い場合。

半年に1回:口腔内が安定していて、セルフケアも十分な方(ただし、年齢や状況によって要相談)。

「忙しくて3ヶ月に1回来るのも大変」という方には、日々のセルフケアの質を高める方法を重点的に指導したり、「今は状態がいいけど、以前重度の歯周病があった」という方には短めの間隔をおすすめすることもあります。

通院の間隔はずっと固定ではなく、口の状態が安定すれば、少しずつ延ばすことも可能です。大切なのは「義務感で通う」のではなく、「習慣として取り入れる」こと。

年に数回のメインテナンスが、未来の「歯を失わない日常」につながります。

 

5. ファースト歯科の取り組み

仙台ファースト歯科では、以下のような取り組みを通して患者さんの歯を守っています:

● 担当歯科衛生士制

担当の衛生士が一貫して経過観察を行うことで、小さな変化にも気づきやすくなります。

● リスク評価に基づく予防プラン

患者さんごとの虫歯・歯周病リスク、生活習慣などを考慮します。

例えば、糖尿病のある方は歯周病が悪化しやすいことがわかっており、特に血糖値のコントロールが不安定な場合は注意が必要です。

喫煙されている方は、歯周病の進行が早く、治療しても治りにくい傾向があります。

でも、だからこそメインテナンスによるチェックやクリーニングをこまめに行うことで、変化を早く察知し、進行を抑えることができます。

また、禁煙を考えるきっかけにもなりやすく、実際に「通っているうちに吸う本数が減った」「お口の変化を感じてやめる決意ができた」という方もいます。

妊娠中の方はホルモンの変化で歯茎が腫れやすくなったり、歯周病が進行しやすくなるため、普段よりも少しだけ丁寧なお口のケアが必要です。そのため、特に妊娠中期(安定期)ではぜひ一度しっかりとメインテナンスを受けていただくことをおすすめしています。

 

●口腔内写真の撮影

メインテナンスでは口腔内写真を定期的に撮影しています。お口の中の写真を継続的に撮ってくことはとても大切です。

気づきにくい変化(歯茎の退縮、被せ物の劣化、虫歯の進行など)を早く気づくことができたり、視覚化されることによってモチベーションの維持・向上につながります。

 

6. さいごに:大切な歯を守るために

歯は一度失うと、元に戻すことはできません。

でも、「守ること」は、誰でも今日から始められます。

定期的なメインテナンスは、ただの掃除ではなく、“あなたの大切な歯を守る医療”です。

痛くなる前に通うことで、あなたの歯も身体も、ずっと元気に保てます。

治療が終わったあとも、お口の健康を長く保つために、定期的なメインテナンスをおすすめしています。

少し先の不安を減らすためにも、気軽に続けていただけると嬉しいです。

ご予約は受付まで、お気軽にどうぞ。

 

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